トルコ旅 イスタンブール3 トプカプ宮殿

今回のトルコ旅の前に、トルコの大河ドラマ「オスマン帝国外伝」を見たので、このトプカプ宮殿は訪れたかった場所。

このドラマのサブタイトルが『~愛と欲望のハレム~』。この宮殿を舞台にあらゆる出来事が起きて、ここが物語の中心でした。この物語の中心、オスマン帝国のスレイマン1世が帝国の領土を一番広げて、最高に贅沢な日々を送っていたんです。

15~19世紀にかけて、オスマン帝国の中心として国政が行われ、歴代の君主スルタンとその家族が暮らしたのがここです。

第一庭園から宮廷へ続く入場門「表敬の門」が見えただけでテンションが上がりました。

まずはハレムへ。

スルタンを取り巻く女性の居室です。

日本で使われる「ハーレム」とは全く意味は異なり、「ハレム」とは「禁止」という意味。

女性と黒人宦官以外はスルタンとその皇子しかここへ入ることは「禁止」でした。

たしかに、女性がいっぱいいるんですが、日本語では違う意味ですよね。

入ってすぐのところに宦官たちの部屋などがあるのですが、すでにここからタイル装飾がすごい!

柄も様々で見とれてしまいます。

ここがお風呂「ハマム」。ドラマでここの使い方も見てきたので、ここを見るだけでも大興奮。

本物の「ハマム」に入ってみたくなりました。

ハレムでの最高権力者は母后。そのお部屋がこちら。一番豪華です。

そして、スルタン専用のお風呂「ハマム」も。はやり豪華。

入浴中も身を守るために、金色の仕切りがつけられています。

ここがスルタンの大広間。スルタンは天蓋付きの玉座に座って、側近や家族、友人たちとここで宴を開いていたんだとか。

ただ17世紀に火災がおき、ロココ調に改装されているそうです。

この宮殿内で最大のドームがここ。

どの装飾も繊細すぎて!

こちらは、宮殿内で最も美しいといわれる「ムラト3世のサロン」。金の柱に囲まれたところに寝台があったそう。

棚の奥まで装飾が!

そして、部屋の中には蛇口があり、話の内容が盗み聞きされないよう、蛇口から水を流して、水の音で話し声をかき消していたとか。すごいわ。

装飾が美しすぎて、写真も撮りすぎてしまいます。

  

こちらは側室の庭。異国からたくさんの女性がここへ来ることになり、1000人以上がここで暮らしたとか。この中庭は、スルタンの寵愛を受けた側女たちの憩いの場所でした。

宮殿内には、歴代スルタンの宝飾品、食器、玉座などが展示されている「宝物館」があります。

ここの目玉はこのダイヤ。なんと86カラット!周りにも49個の小さなダイヤが。

「スプーン職人のダイヤモンド」と呼ばれ、というのも、漁師が拾った原石をスプーン職人がスプーン3本と交換したという伝説があるからとか。それにしても眩しすぎるほどの輝きでした。

これは「トプカプの短剣」緑の石はエメラルド。緑色はイスラム教で希望を意味するそう。どんな希望を込めて、この短剣を持っていたんでしょうね。

左に、第4の庭にある小さな天蓋付きの東屋が。ボスポラス海峡、金閣湾が見渡せました。

右には、1638年ムラト4世がバグダードを征服したことを記念して建てられた東屋。「バーダット・キョシュキュ」。イズニック・タイルが華麗でした。東屋の中ではこれが一番優雅で美しいそう。

当時の優雅な暮らしも伝わる宮殿でした。

ただ、ドラマでは愛憎と権力闘争のドロドロを見てたので、華やかな部分の裏側どんなだったのだろうと想像し、ちょっと怖くも。

それにしても、この豪華絢爛なものが今も残っているのがまた素晴らしい。