トルコ旅 イスタンブール6 スレイマニエ・ジャーミー リュステム・パシャ・ジャーミー

ドラマ「オスマン帝国外伝」の主人公スルタン・スレイマンが建てたジャーミー(モスク)がここスレイマニエ・ジャーミー。

1550~57年天才建築家シナンによって設計建設されました。ドラマにもシナンさんが出てくるので、ほかのモスクも含め、なんだか感慨深い。シナンさんはイスタンブールだけでも100以上の建築作品を作っているんです。

シナンさんがこだわったドーム。音の響き方にもこだわり、また明かりをとるために小窓も多く作られています。

こだわりすぎて建築に7年もかかってしまった、とドラマでは描かれていました。

ステンドグラスは16世紀に造られたものもあります。アラビア文字やチューリップ、カーネーションなど柄も様々ンでどれも素敵。

このモスク内には、スレイマンとヒュッレム妃の霊廟もあります。

右がスレイマン、左がヒュッレムのもの。

スレイマンの墓。

ヒュッレムの墓。

観光客は少なかったですが、おそらくここを訪れるのはドラマを見た方々かと。

トルコで2011年から放映されたこのドラマ。近隣国ではほぼ同時期に放映され、中東・北アフリカでは2013年から、南米では2014ねから、日本では2016年から放映されて人気となったようです。

モスクを出てすぐのところからは金角湾を見下ろせました。お天気がよければなぁ・・・

そして、このすぐ近くには、スルタン・スレイマン時代に大宰相(日本でいう総理大臣)だったリュステムが作ったジャーミーもあります。それが、リュステム・パシャ・ジャーミー。

リュステムはスルタン・スレイマンの長女の夫でもあります。皇族と結婚することで地位を確立するような状況も当時あったそうで。

ここもあまり観光客が来ないそうですが、実は中の美しさがすごい!こちらもシナンの設計です。

1561年に建設されましたが、何度か火災や地震で被害にあい、そのたびに修復されたそうです。

このイズミック・タイルの美しさ、伝わります?その数15,000枚以上。

外観は、スルタン・スレイマンより大きく豪華にできなかったので、中の装飾をきらびやかにしたそうです。

そりゃそうですよね。上役より大きいもの、豪華なものは作れませんよね。

お金もスルタン(皇帝)より、パシャ(大宰相)の方が持っていたとか。賄賂などで。

タイルの代表的なモチーフは、トルコの国花チューリップ。このモスクには37種類ものチューリップがあるそう。

写真の中に、何種類見つけられました??

見事なブルーのイズミック・タイルでした。