2/13(日)の新潟日報「にいがた人の本棚」に載せていただきました!
わたしを育ててくれたと言っても過言ではない、
上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズから、「精霊の守り人」をご紹介しました。
カテゴリー的には ”児童文学” なのですが、
物語に出てくる文化や思想などがものすごく奥深くて、
大人が読んでも、かなり読み応えがある作品です。
子どもの頃は冒険ファンタジー的に読んでいたものが、
大人になってからは、細かい文化的な描写とかにも注目してしまうというか。
今回は1冊を選ぶなら…ということで、
シリーズ1作目にあたる「精霊の守り人」をセレクトさせていただきましたが、
大人になってからは主人公のバルサ(女用心棒)が、自分の過去と向き合う「闇の守り人」も好きですし(実はシリーズで一番初めに読んだのはこの本でした)、
最近は、3作目にあたる「夢の守り人」もぐっとくるのです…
読むときの感情によって、感じ方も変わってくるのが本の面白さだなぁと改めて感じます。
(もちろん音楽や、映画なども同じことが言えるかと思いますが。)
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上橋菜穂子さんの作品といえば、「鹿の王」のアニメーション映画も上映中ですね。
先日映画館で観てきました!
”謎の病” をめぐって、
文化と、医学と、人の想いと、あらゆるものが絡み合った壮大なスケールの物語で、
映画では ”人の想い” にスポットをあてて2時間という時間に凝縮されていました。
個人的には、うわ~~~あのシーンカットかぁ~~~!!などなど、歯がゆい想いもありましたが(原作ファンあるあるですね。笑)、あらためて原作を読み直してみたいと思いました。
新潟日報の記事では、「精霊の守り人」は原作が好きすぎて、ドラマもアニメも見ていないとお話ししましたが(笑)、
こうやって映画などの派生作品を観ると、
自分とは違った世界観や解釈に触れることができるんですよね。
これからはあまり意固地にならずw
広い視野でいろんな作品を楽しんでいきたいです。