IMFORMATIONインフォメーション
2013年4月4日(木) 13:37
<最終回・旅で起きた奇跡>
僕の「世界一周旅行記」も、今回が最後です。
今までに書かせてもらった記事を数えてみたら69本ありました。旅行期間が70日ほどだったので、一日一本のペースで書かせてもらったことになります。
きっかけはカンボジアのアンコールワットに関する情報をメッセージと共に送った際、スタッフの方から番組ブログへのアップの了解確認の連絡が来たことでした。そこから長い間お邪魔させていただいたのは、僕が訪れた場所を今後旅をする方がいらっしゃった時に参考になれば、と考えたからです。
インターネットにある莫大な情報の真偽を実際に行くことで確かめて、最新の情報を書くことを心掛けました。闇雲に検索するのではなく、「FM新潟の2Rhythmのページにも旅のことを書いていた奴がいたな。ちょっくら見てみるか」とご覧下さったら、それほど嬉しいことはありません。
もちろん情報には賞味期限があります。最新のガイドブックでさえ情報が違っているくらい、世界は目まぐるしく変わっています。あ、情報が違うと言っても「値段が上がっている」という事例が大半です。物価は目まぐるしく上がっています。
最後に、今回の旅で起きた奇跡について。
カンボジアでは、ほぼ毎日出会いがありました。ボランティアで活動する日本人の方、カップルで旅をしているシンガポールの二人、地元のカップル、そして卒業旅行で一人旅に来ていた大学生…。
ベトナムでは、ハノイ行き夜行列車に乗るフエの駅のプラットホームで、声を掛けられました。その方はベトナムの放送局の日本語担当のスタッフでした。後日、その放送局の日本語放送の部署を見学させていただきました。
ノルウェーのホニングスヴォーグからヨーロッパ最北端ノードカップに行った際、実はその日、路線バスは運休でした。万事休すと思ったその時、車から若い男性2人が僕を呼び止め「ノードカップに行くのかい?じゃあ俺達と一緒に行こうよ」。聞けばフィンランドから車で来たとのことでした。ほいほいと車に乗った行動はかなり危険ですが、いろいろな事態を覚悟して乗りました。結果、ノードカップに辿り着けて、無事に宿に帰ることができました。
バックパックを盗まれた直後の
パリやロンドンは、ちょうどセールの時季でした。おかげで服や旅行カバンなどの必要な物を安く買い直すことができました。不思議なもので、買い直したらかなりホッとしました。
パリにあるフランス国鉄の窓口で、パリからマドリッドに行くために、乗りたい時間の列車の予約を取ろうとしたら「満席」と言われました。しかし、諦めずにいろいろ代替ルートを提示していたら、スタッフから「ちょっと待った」と言われ、「たった今キャンセルが出た。最初に言ってた列車で行けるぞ」と手配してくれて、希望通りの列車に乗ることができました。ラッキー!というか、粘って良かったー!
旅の最終日のサンフランシスコでは、現地に住んでいらっしゃる日本人の方と知り合い、その方からおすすめしてもらった海岸「パシフィックビーチ」へ夕日を見に行きました。するとその海岸は、砂浜に海が薄く張っていて、南米ボリビアのウユニ塩湖みたいに鏡になっていました。今回の旅の計画段階でウユニ行きを断念していたので、目の前の光景は奇跡としか言いようがありませんでした。
また、今回の旅のメインテーマは「再会」でした。日本で知り合い、会いたかった方全員に会うことができました。旅に出る前の、そんな状況がすでに奇跡!さらに、旅の中で様々な方に出会えたのも奇跡です。
そして、「世界一周に行こうと思っています」という一通のメッセージから、こうやって番組に参加させていただいたことも奇跡です
。旅の奇跡というより、ラジオの奇跡でしょうか。
バックパックを盗まれたことを差し引いても、沢山の奇跡に恵まれた今回の旅の思い出はかなりのプラスでした。だから旅がやめられません。すぐにでも二周目に行かんばかりの勢いです。
帰国してからもダラダラと続けてしまい、申し訳ございませんでした。
「リスナー特派員」をチラッと提案して下さった中村智景さん、番組ブログという形で今回の旅の様子を書かせていただく場を作って下さった2Rhythmスタッフの皆さん、
そして何より、僕の記事を読んで下さった皆さん(いるのかな?)、本当にありがとうございました。また何処か旅に出たら、今度は僕の知り合いにも記事作成の協力を出そうかなと目論んでいます(笑)。
それでは、皆さんも素敵な旅を!!
2013年4月4日(木) 8:35
<現地デスクに、おんぶに抱っこ>
ガイドブックを持っていない場合や、ガイドブックに知りたい情報が載っていなかった場合、日本の旅行会社・カード会社の現地デスクを利用しました。
現地デスクのスタッフの方は、実際に在住しているので、観光情報はもちろん、地元の人しか知らないお店の情報も手に入ります。情報を仕入れておくと計画が立てやすくなります。でも、スタッフが日本人なので安心しちゃって不必要に長居してしまうんですよね。
現地デスクでは、観光情報提供の他にも、各種チケットの予約・手配、日本への航空券の手配、海外旅行お土産購入受付、現地発ツアー受付、もしています。
大都市ならデスクがあります。
・青色の旅行会社の海外支店
・赤色の旅行会社、カード会社、保険会社などが共同で開設している海外デスク
青色のは、アジアでは支店が多く、丁寧でした。ホーチミン支店ではジュースが1缶サービスされます!また、ソフトバンクの携帯電話の充電ができる支店が多くあります。
赤色のは、該当するカードを持っている、もしくは該当する保険に入っている、ことのどちらかが必要ですが、一度提示するとサービス抜群です。場合によっては、色々とお土産を頂けます。また、ドコモとauの携帯電話の充電器を無料で貸し出してくれます。
ちなみにパリ支店での赤色の現地デスクでは、こんな感じでした。
僕:「バックパックを盗まれまして…(泣)」
スタッフ:「それは大変でしたね!!」
すごく親身!このあとお菓子と水、教えてもらったお店の印を付けた地図のコピーを貰いました。「またいつでも来て下さいね!」と、社交辞令でも嬉しかったです。
2013年4月3日(水) 20:34
<盗難に遭う前に…>
今さらですが、そもそも論です。
まず出発前にやっておくこととして、
・以前も書きましたが、海外旅行保険には絶対に加入して下さい!長旅だと保険支払い額が高額になるので、保険に入らない方もいるそうですが、旅が長くなればなるほどトラブルに遭う確率は高くなります。というか、必ずトラブルに巻き込まれます。
また、クレジットカードの付帯保険で大丈夫と思っている方へ。補償内容をよく確認してみてください。僕のカードには、盗難の届け出ができる「携行品被害」の保障はありませんでした。
話が脱線しますが、
盗難被害もさることながら、特に欲しいのが治療費用の補償です。僕が持っていたカードの補償額は50万円で愕然としました。今回の旅で入った保険の補償額2000万円でも少ないくらいです。今回かかった治療費用は薬代も入れて9千円でしたが、なるべくなら無制限が好ましいです。
・出発前に買った品物のレシート、保証書、説明書、カード明細、その他品物を買ったと判る物は、自宅で保管して下さい!盗られて帰国後、保険金を請求する証拠になります。
帰国後に保険金請求をしましたが、盗まれた物品を書き出してみたらかなりの額になりました。そのほとんどの物でレシートなどを無駄に大事に保存していたため、全て証拠資料として現地の警察署で貰った盗難被害報告書と共に送った結果、まさかの満額回答で11万円以上戻ってきました!
「もう出発しちまったぜ、オイッ!」という方へ。
キーワードは「分散して持つ」ということです。特にお金!カード!
・出発前に家にあった、首からかけるタイプの入構証入れ→パスポート、よく使うクレジットカード、キャッシュカードを入れていました。ただ東南アジアでは暑かったので、カバンやバックパックに入れっぱなしにしていました。
・ソウルで買った、腹巻きタイプの薄いポーチ(約150円)→あとで面倒くさくなり、カバンの中に入れていました。
・バンコクの露店で買った、ダミー用の財布(約250円)→どうでもいいものを沢山入れて、使っているかのようにしていました。幸いなことに、出番は来ませんでした。余った硬貨も入れとしても活躍していました。
お土産と共に、持ち物の一部を日本に送るのも一つの手かもしれません。
また、アジア・アフリカ・南米の方が盗難が多いイメージがありますが、ヨーロッパ・北米の盗難の手口は憎たらしいほど精巧です。むしろヨーロッパの方が気を付けるべきです。
先ほども書いた通り、長旅であればあるほど、どんなに注意していてもトラブルは必ず起こります。そこで、盗難に遭うことを常に想定しておいた方が、実際に盗られた後の立ち直りが早いかな、と思いました。
今回僕に起こった被害が、これから旅をする皆さんに起こらないことを願っています。
2013年4月3日(水) 16:33
<盗難に遭ったら…>
今まで、楽しかったことだけを書いてきましたが、実はデンマークのコペンハーゲンで盗難に遭いました。
朝7時44分にコペンハーゲン中央駅始発ドイツ・ハンブルク行きの特急に乗り、バックパックを座席の上の棚にあげ、鉄道パスのカバーに駅などを記入した後、上を見たらバックパックがまるごと無くなっていました。ヨーロッパの
駅って改札が無いので、誰でも自由に出発前の列車に乗れるんです。
ヨーロッパでは東南アジア以上に気を付けようと思った矢先の出来事でした。おかげで予定を一部変更せざるを得ませんでした。
でも、
パスポート
クレジットカード
国際キャッシュカード
デジタルカメラ
スマートフォン(なぜか充電器も持っていた)
変換プラグの一部
という、盗られたら旅が続けられないこれらの物は全て無事でした。これは不幸中の幸いで、ショックも比較的小さいものでした。
今回の経験を生かして、もし盗難に遭われた後、どうすればいいのか書きました。
まずは心ここにあらずでも、機械的でも、以下の手続きをして下さい。
1、まず警察署で盗難証明書を発行してもらいましょう。駅での盗難なら鉄道警察です。
2、盗られた時の状況を詳しく説明します。また、中に入っていた物も、覚えている限り挙げて下さい。英語に自信が無くても、ジェスチャーで強引に伝えましょう。スペイン・マドリッドの警察署では日本語が通じるそうです。伝えた後しばらくすると、盗難証明書が貰えます。
3、万が一を信じて、見つかった場合の連絡先を教えましょう。警察側が求めていなくても、色・外見を詳しく教えます。
4、旅行保険会社に電話をします。
5、何が盗まれたのか、何が手元に残っているのかを整理します。
6、その中で、無いと困る物が盗まれていたら、新しい物を調達しましょう。
ここまで事務的な手続きを書きました。ここからは心の方について、
大丈夫ですか?
まずは深呼吸しましょう。
吸ってー、
はいてー。
先ほども書きましたが、僕も今回の旅で盗まれました。
すぐには立ち直れないですよね。盗んだ奴に腹が立ちますよね。不注意だった自分も惨めで恥ずかしく感じますよね。
盗まれた後に僕が考えていたことを書いてみます。
盗んだ人は、自分がその日さえ暮らしていければそれで良いのでしょうか?お金や物の直接的な被害だけでなく、旅という誰かの大切な時間を奪い、思い出を壊しても何とも思わないのでしょうか??治安の悪化で観光客が減って、回り回って自分の首を締めているが分からないのでしょうか???
分からないから盗むんでしょうね。
でも僕は、盗むことで生計を立てている人が大成した話を聞いたことがありません。
そいつには、この後どうせ悪いことしか起こりませんよ!
…と考えたら、少し楽になりませんか?
そして、心細くなったら有無を言わず助けを求めましょう!特に日本人に!もう少し言うと、現地在住の日本人に!
例えば、レストランなどお店をしている日本人の方や、日本の旅行会社・カード会社の海外支店・海外サポートデスクの方です。
僕も鉄道警察署近くで日本人経営のレストランを見つけ、失礼ながらも盗難があったこと、今の自分の思いなど話しました。当たり前ですが初対面です。
いま考えると図々しかったですが、あの時は本当に助かりました。
話を聞いてもらうだけでも全然違います。
そして、不幸なことが起こったのは、あなただけではありません。沢山の人が盗難に遭っています。それは日本人旅行者だけでなく、他の国の旅行客、旅慣れている方、そして地元の方も、です。
「あー、そういえば蒼人っていうラジオネームの奴もデカいの盗られたよなー。そして長いことくよくよ悩んでたなー。」と思い出していただければ幸いです。
2013年4月3日(水) 13:32
<世界一周の持ち物>
もう一つの懸念が、
何を持って行くのか?
という悩みです。まずパスポート…は当たり前ですね。パスポートは、東南アジア以外では紐付きケースに入れて、服と服の間に挟むようにして首から提げていました。
〈手荷物用のショルダーバッグ〉
スマートフォン
デジカメ(今回の旅で新調)
眼鏡
折りたたみ傘
保険申込みの控え(申込み番号が書いてある)
メモ帳
市販の風邪薬
絆創膏
懐中電灯
イヤホン
航空券予約確認控え
パスポートのコピー
ボールペン
4年前に買ったバッグですが、すべてのポケットにチャックができて、メインポケットは更に上からカバーできます。外側、内側ともにポケットが多く、ショルダータイプなのでひったくり対策にもなります。旅行カバンコーナーではなく、アウトドア用カバンコーナーにありました。
〈飛行機では預ける用の大きなバッグ〉
途中で丸ごと盗まれたので、その後改めて手に入れた物には○マークをつけています。
襟付きシャツ(2着→そのうち1着は○パーカー)
○発熱素材の長袖Tシャツ(4枚→2枚)
○半袖Tシャツ(3枚→2枚)
○パンツ(4枚→2枚)
○靴下(3枚)
○ハーフパンツ(寝る時かなり重宝)
○サンダル(東南アジア以外でも、宿の中で活躍)
タイツ2着(北極圏用に)
レインウェア上下(→○ポンチョ)
○タオル
○シャワーセット(シャンプー、石鹸)
洗濯セット(洗濯バサミが沢山ついているハンガー、紐、袋のセット。さらに洗濯石鹸→○洗濯粉)
○歯みがきセット
市販の胃腸薬
虫さされ用塗り薬
虫よけウェットティッシュ
○爪切り(無いと意外に困る)
電池式のひげ剃り(小さいのなら900円で売っていました)
○目覚まし時計(ドミトリーでは携帯電話をアラーム代わりにできないため)
充電器
○変換プラグ(全世界対応が望ましい)
パスポートのコピー
保険会社が提携している病院リスト
航空券予約確認控え
粉末みそ汁の素
本
○ポケットティッシュ
○トイレットペーパー(芯を抜く)
ウェットティッシュ
○錠前
バックパックを雨から守るカバー
貼るタイプのカイロ
ちなみに、初めに背負っていたバックパックは70リットルの大きなサイズでした。
何か足りなくても盗られても、最近は各地で調達できるので、「日本の物じゃないと嫌だ!」という物以外は、どうにかなります。大都市では、割高ですが日本の食品を売っているお店も見つけました。
長旅になると途中で、盗られる・なくす・壊れる・捨てる、など、物との突然の別れが考えられます。そこで、新調するよりは「どうせ捨てる物」で固めた方が、いざそういう場面に出くわした時に悩みません。