11/28 モトキのうんめ人探し 【JA北越後編】

2012年11月28日(水) 11:30

ラストジャーニーの行き先は新発田市旧・紫雲寺町にある苺のハウス。
夕方4時過ぎに到着しましたが、\"つるべ落とし\"といわれる秋の夕暮れ。
紅く染まった空が瞬く間に暗闇へと変貌する中での取材でした。

そんな中、主役を盛りたてようと若者達がワイワイ楽しそうに集っていました。
「こんにちは〜!」と声を掛けると元気な男達の声が響きます。

今回の主役は、新潟を代表するブランド苺「越後姫」を栽培している
藤田さん。37歳。就農10年の若きファーマーです。
今まさに、クリスマス用の苺の栽培で非常にお忙しい中での取材。
本当にありがとうございました!

兼業農家で育った藤田さん。
農業に興味も持たなかったので、農業とは無縁の仕事に就き
様々な経験をして来られたそうなんですが、縁あって無人ヘリの免許を取得!
その後、ひと夏(数ヶ月間)、ヘリ操縦をしなければならないため
(地域の田んぼを毎日決められた範囲内で網羅するのです!)
定職に就くことが難しいと考え「ならばそのまま専業農家になろう!」と
農業の世界に入ったそうなんです。それが27歳の時でした。

そして、やるなら父親とは違った作物を!と「越後姫」に着目。
地域の栽培農家さんへ1年間修行に行き教えを受けて、
今では何棟ものハウスを手掛ける苺専門農家になりました。

「教えてくれた方が親身で優しかったから簡単に出来たね。」
「難しいことなんてありません!誰でも出来ますよ〜♪」

飄々と言いのける藤田さんですが、そんな訳ないことは皆さんもお分かりでしょう。
\"新潟・越後\"を冠につけた苺で、しかも、見た目も味も全てに於いて厳しい規格がある
ブランド商品を手掛けることのプレッシャーや苦労は大変だったはずです。

自分だけが苦労している訳じゃない。
支えてくれた人がいてくれたからここまで来れた。

自分の感情や思いをストレートに口に出せない、出さない、
テレ隠しなのか、掴みどころのない一面を見せる藤田さんとのお話は
冗談で質問をかわしながらも”TPP”に対する想い、
そして、これから農業をやってみたいと思う方への思いを口にした際には
静かに、けれど力強くお話くださいました。

「TPP加入となれば、農家が減ることは否めないと思う。けれど負けずに!
 自分のレベルをもっと高めて、消費者の方に間違いのない安全・安心なものを
 届けていれば、なんとかなると思っています。」

「これからは個々の能力が問われる時代。
 美味しいものを作り続けていけば消費者の皆さんに必ず分かって頂ける。
 自信を持って農業に携わって行きたい。」

「毎日仕事が出来る事が一番の幸せです。」

\"TPP加入問題\"という、図らずもそんな形で\"農業\"という職業、一次産業に
日本中が注目する中、それに直面している若きファーマーから発せられた言葉は
声高に”TPP反対!”と先生方や著名人が訴えるよりも遥かに重く、強いものです。

農業を生業にこれからを背負ってたつ若者達の願いをどうか聞き届けて欲しい!
そう願ってやみません。

藤田さんがリクエストした長渕剛さんの「Captain of the Ship」。
実は、JA北越後青年部のテーマ曲として先日決定した曲なんだそう。
”お前が舵を取れ!””進め、進め!”など歌詞全てに彼らの思いが通じています。
自分達で道を切り拓いて行くんだ!という彼らの未来、期待大です!
藤田さんの、若きファーマーを代表する気概を感じた熱い言葉、
皆さんにもきっと届いたと思います!

そして、番組冒頭からワイワイと参加してくださっていた盟友の皆さんに
依然としてイマイチ分からない(笑)藤田さんの人となりを伺ったら、

 ・竹内さん(藤田さんの後輩)
   昔気質の先輩でまさに\"漢(おとこ)\"!後輩には必ず奢ってくれる。
   煙に巻いた話し方は照れ隠しだと思います。仕事はバッチリ!
               
 ・長谷川さん(上に同じく)
   仕事と遊びのメリハリが上手くて参考になる。遊び心満載の先輩!

 ・真島さん(就農当時からの盟友※モトキの高校の同級生!)
   いい所を見つけるのがなかなか難しい(笑)・・・けれど、苺部会の青年部長や
   ヘリコプター会の組織の会長も兼任している。長がやれる\"漢\"だと思っている。

素晴らしい人じゃないですか〜 藤田さん!
後輩にも同期にも慕われていて、しかもトップもやっているなんて。
\"漢\"だからこその照れ隠しの言葉の数々。納得しました。

ラストジャーニーのご飯の友は、モトキのご飯の友を藤田さんと一緒に食べてもらい
たいと意気込んで用意した「明太子」でしたが・・・通風を患っている藤田さん本気のNG!
当日まで驚かそうとお友を知らせなかった我々のミスです(笑)

ということで急遽真島さんとモトキでの同級生コンビで、暗闇の中のご飯の友レポ。
藤田さんもご飯のみでのレポ(笑) まるでコメディーのような取材となりました。

ラストってことで気合十分で挑んだ今回の取材。
それをヒラリと交わす藤田さんとのやりとりで考えさせられたのは、
我々にとってはラストだけれど、藤田さんらにしてみれば日々のほんの一部。
ラストどころかこれからも続けていく農業・農家にとっては一瞬の出来事です。

改めて藤田さん。掴みどころがないと言い続けてすみません。
その平常心だからこそ!一生を捧げる仕事をやっているわけですもんね。

9月からスタートして3ヶ月間。
JA-YOUTH NIIGATAの1,700名の中からほんの一握りの方々にお会いし、
うんめ人と称してお話しを伺ってきました。

まさに十人十色。
全ての方にオリジナリティーがあり、笑顔が光っていました。
そして、農業が楽しい!面白い!と口々に仰っていました。

彼らを虜にした農業という職業のあり方、これからを見据えた展望、
TPPなんて目じゃないっ!と自分達が作り出した作物への誇りと情熱を伝える
彼らの言葉は、リスナーの皆さんにも新鮮に聞こえたんじゃないでしょうか?

人は皆、食物を食べなければ生きて行けない。
それを生み出している自分の仕事が大好き。
安全で安心なのは当たり前。そんなことより、地元の旨さをもっと知って欲しい。
そして、同じ若きファーマーを増やしていきたい!
目指せ!子供のなりたい職業TOP5入り☆

毎シーズンのことながら、彼らと面と向って取材をしている我々、
伝えたいことが多すぎて長〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い文章になってしまいます。
お許しくださいっ

最後に。

番組を聞いて彼らに興味を持った方、是非、県産品を手に取って味わってください。
そして、子供達に本当の味を教えてあげてください。
また、農業に興味を持った方、是非、実際に体験してみてください。
JA-YOUTHではそんな農業体験の活動も行なっていますので気軽にお問い合わせください。

日本の、新潟の農業を支えるのは我々消費者。
これからも若きファーマー達への応援、宜しくお願いします!

チームうんめねっか、今後も若きファーマーの活動の一端を担っていきたいと
強く思います!!!
そして、5th seasonでまた新たな出会いがあることを願いつつ☆
3ヶ月間、ありがとうございました。

11/21 モトキのうんめ人探し 【JA越後ながおか編】

2012年11月21日(水) 11:30

今回お邪魔したのは長岡市下山(しもやま)にある”長岡やさい耕房”という
漬物工場にお邪魔しました。
こちらは、長岡産野菜販売とそれらを漬物にした製品を販売している会社です。
「こんにちは〜!」と扉を開けて入って行くと、
「ヤンさん!待ってました!」と先制パンチ!なかなかの人物と見ましたぞっ

そんな茶目っ気たっぷりの若きファーマーが今回のうんめ人。
竹内 剛(ごう)さん 32歳。2児のパパでもあります。

3年前に竹内さんを含む3名のファーマーが共同出資して作られたこの会社。
先日 代表取締役に就任したばかり。
その3件の農家で作られたその季節ごとの野菜を漬物にしていますから
地元でも大評判の美味しさ!市内のスーパーやインショップ展開、業者販売、
さらにはホテルまで幅広い顧客に製品を卸しているそうなんです!
たった3年で・・・スゴイよねぇっ で、お野菜そのものも販売しているそうで。

旬の野菜で漬物を!
漬物にすることで、旬の旨さを長く味わうことが出来るんですから
我々消費者にとってもありがたい系図。
そんな日本の食卓には欠かせない一品が生み出されている工場では
取材当日には大根を漬けていましたよ♪

と、ここまでなら今回は「若きファーマーの経営者紹介?」と感じる方も
いらっしゃるでしょうが、この剛さん。経歴が面白スギッ!!

農業とはまったく無縁のサラリーマン家庭に育ち、大学では仏教を学んだ剛さん。
”生きること”の意味を問う授業で感銘を受けたんだそう。
人が食べる「物」を作り出すのは大地であり人間。
人間は、生きるために命を頂いている生き物。
仏教の考えや教えは、剛さんに多大な影響を与えたようです。

授業の一環で農業体験をした際、教えに通じる農業の魅力にハマり、
卒業後、即、地元の農家へ研修に入ってその後独立!今に至ります。
農業に対する並々ならぬ情熱を感じますし、
だからこそ、野菜を余すことなく美味しく食べられる漬物に着眼し、
加工工場も作ったんだろうな!と感じた次第です。

しかしながら、大学まで行った息子がいきなり「農家になる!」と
言った時のご両親の反応はどうだったんでしょうか?! 気になります。
”自分の好きな事をやればいいんじゃない?”と全く反対もされなかったそう。

それだけ剛さんの気持ちが強かったんでしょうね。
今では剛さんのお母様も一緒にお手伝いをされていて、
「(息子に)コキ使われてます(笑)」と元気な笑顔を見せてお話くださいました。
取材にもご協力してくださったお母様ですが”恥ずかしい★”というお母様の想いを酌んでこの度のOAでは割愛致しました(笑)お母様!HPでは紹介しちゃいましたよっ

笑顔と笑い声が弾ける取材の中で、農業をやってみて一番辛かったことを伺うと
研修当初の「体力の無さ」が身に沁みてキツかったし辛かったと。

大学までサッカーをやっていた剛さんは、ポジションはMF。
縦横無尽にピッチを駆け巡っていましたから、
そりゃあもう体力に関しては大層な自信でした。それがですよ!
コツコツ地道な作業を一日中、朝から晩まで、ずーっとやり続ける。
その体力がスポーツのそれとは全く質の違うものだったと気付いた時が
「キツかったっすね・・・」と剛さん。
当時を思い出したのか、何となしに遠い目をして語っていました。

剛さんがトーンダウンしたのはこの時だけ。
それ以外は”いかに農業が素晴らしいか!””農業は本当に楽しい!”という
心からの熱い言葉ばかりが出てきます。

自分は農業という職業に将来性を感じ、虜になって入ってきた。
長岡では”長岡野菜”というブランド野菜を各地で作り頑張っているけれど
後継者不足は否めない。逆に、その状況だからこそ将来性を感じる!
農業の衰退はあり得ない!自分達、若者がやり続ければいいじゃないか!とね。

そんな剛さんからの農業をやってみたいと思った方へのアドバイス!

とにかく農業体験でもいい、アルバイトでもいい。経験をしてみて欲しい。
そして、1年間それを続けて、その土地の農作業の流れ、気候の変化を体で覚えること。
四季それぞれの流れを頭ではなく体で覚える。それがファーマーへの近道!
暑くても寒くても、どんな天候でも農作業は待ったなし!
農作物を作ることを目指すなら一年は経験しなさい。という先輩の言葉です。
いかがですか?
農業とは無縁の環境から飛び込んだ剛さんならではのアドバイスですよね。
やってみなきゃ分からないでしょ!というね。有言実行、これですなっ

そんな男気溢れる剛さんの周りにはやっぱり人が集まるんです。
この日も沢山の盟友達が集合し、その中から2名に番組にもご登場いただきました。
笑顔の優しい岩淵さんと「百笑会」の池田さん。池田さんは1st seasonで、
長岡野菜の「土垂(どたれ)」という里芋をご紹介してくださり、
うんめねっかでは2回目の登場でした。

お2人が口を揃えて剛さんのことを言うのは
「農業のこれからを見据えた有言実行の男」「とにかくいいヤツ!明るい!」
「農家の跡取りでも土着でもない。なのに、ここまで人を虜にできる男はいない!」
男が惚れる男。我々も初っ端で心を掴まれましたからね。わかるわかる!

で、ご飯の友は、てっきりベタな漬物だとばかり思っていたら、
ここでも一ひねりしてくる剛さん。
地元・長岡の郷土料理「煮菜(にな)」でした。
この煮菜とは、「たい菜」という菜っ葉を強い塩漬にしたものを
一旦塩抜きをして、他の具材と一緒に煮たもの。
頂いた煮菜は油揚げと一緒に炊いていました。
たい菜+他の具の組み合わせは各家庭で異なるそうで、
竹内家の煮菜はシンプルに油揚げのみなんだそう。味付けはもちろんお母様♪

たい菜の塩気と油揚げのコクが染み出た汁。絶妙な味付け。
具と汁を一緒にご飯にのっけて、イッキにバクリ!「超うんめ〜っ」
たい菜と油揚げの味も然ることながら、汁が沁みたご飯のうまいこと!

総勢10名はいたであろう全員にふるまってくださったお母様の煮菜と炊きたてご飯。
ご飯も”ひかり一番地”というJA越後ながおか特産のお米の新米。
岩淵さんがご用意してくださいました。はい。モトキ、堪らずおかわり(笑)
地元を愛する剛さんらしい郷土料理。脱帽です!
ほんっとーーーーーーに!うんめかったです。ご馳走様でした!

趣味・特技のサッカーやフットサルが忙しくてなかなか出来ない、と
こぼしていた剛さんでしたが、何より、仲間達と仕事終わりに一杯やることが
楽しくて仕方がないと。地域の農家の皆さんに可愛がられ、地域を守り立てていく
後継者としても認められ、しかも工場も安泰。家庭も円満。仲間もいっぱい!
剛さんの人望が伺える取材でした。楽しいひととき、ありがとうございました!

取材当日は11月14日。そうです!日本VSオマーン戦の日でした。
なので。サッカー好きの剛さんに、日本代表の気持ちで戦いを前に
ピッチに立ってもらっているという心の機微を写真に撮りました(笑)
(日本、勝利しましたね!)
剛さんの農業。
その信念と情熱は、長岡から世界へと拡がって行く気がする!
そんな気持ちになったモトキなのでした。

さあ、来週は・・・なんと!最終回!!!
9月からスタートしたこの行脚もあっという間の3ヶ月。
寂しいですが、より気合を入れてラスト★うんめ人に会いに参りますよ〜!

ラストは、JA北越後の管内にお邪魔します。
涙に濡れる感動の嵐になるのか、やっぱり爆笑の渦で締めくくるのか?!
モトキの心は揺れています(笑)
来週の最終回も是非聞いてくださいね!お楽しみにっ

11/14 モトキのうんめ人探し 【JAにいがた南蒲編】

2012年11月14日(水) 11:30

さーめなってきましたねぇっ!(寒くなってきましたね。の意)
一雨ごとに冬の足音が…今年は秋が短いような気がします。

今回お邪魔したのは、南蒲原郡田上町。
取材当日は、雨・風・雷といった新潟の晩秋ならではの天候。
放送でもその臨場感が出ていたと思います。
そんな悪天候の中、温かな笑顔が僕らを迎えてくれました。

田巻 望さん。27歳。
苺、米、柿、梅といった多種多様な農作物を手掛ける、
就農して4年目という若きファーマーが今回のうんめ人です。

とにかく車が大好き!という田巻さんは、
工学系の学校に進み工場や車の整備工場などの会社で働いていた方。
実家は代々続く大きな農家ということもあり、いずれ継がなければならないのかも…
と、おぼろげに意識しながらも仕事として選ぶとは思ってもいませんでした。

では何故、農業を選んだのか? そのきっかけは「苺」でした。

4年前、会社員時代の田巻さん。
父親の代で絶えてしまうのもどうかと考え始め実家を継ごうかと迷っていた時。
”苺の栽培を始める!”という父親の一言が彼の背中を押しました。

米、柿、梅だけでも広大な農地をやってきている父。
手が足りるわけがない。しかも、初めて手掛ける農産物「苺」。
自分も自分の手で何かを生み出したい、「初めて」を一緒にやってみたい!
農家としては大ベテランの父親にとっても「初めて」の農作物・苺。
ビギナーの息子と一緒に、田巻家の新たな挑戦が始まりました。

初年度は全くといっていい程収穫もなく、それはそれは苦労されたそう。
しかしながら、今では田巻家の柱にもなった苺栽培。
加茂にも苺のハウスが何棟もあるそうなんですが、それでは供給が間に合わなくなり
今年新たに建てたハウスがお邪魔した田上のハウスなのでした。

特に苺はデリケートな作物。温度、水分などきめ細やかな管理を必要とします。
しかも手掛けるのは新潟のブランド「越後姫」。
大ぶりで酸味と甘みのバランスが絶妙な、大人気の苺です。
そのブランド苺をたった4年で拡大?! それってスゴイ事!!!

農業を始めて思うことを伺ったら、

「自分が動かなければ何も生み出せない。」
「手を抜いたら抜いただけ、手をかけたらかけただけのものになる。」
「自己責任、それが農業です。」

会社員として一消費者だった頃には思いもしなかった
感情と思いが就農して出てきました、と田巻さんは言います。
農家に生まれ育った田巻さんでさえ、
やってみなければ分からなかったという「農業」の本質。
優しい顔立ちで柔らかな口調の田巻さんから力強い頼もしさをも感じます。

田巻家の苺は、地元のスーパーにもおろしていることもあり、
直に消費者の声も聞けることが本当に励みになって嬉しいと満面の笑顔。
そんな声が聞ける、という経験も会社員時代にはなかった事。

皆さんも地元の直売所やスーパーなどでファーマーを見かけたら、
ぜひ声をかけてくださいね!本当に喜びにつながるんです!
農業をやってて良かった!と心から思える瞬間を、
皆さんからファーマーに。食の連鎖は心の連鎖でもあります♪

先述したように、車が大好きな田巻さん。27年間、彼女ナシを更新中とのことで、
盟友出演してくれた番場さんと須佐さんに田巻さんの人となりを伺いましたらば
「車が俺の彼女だから!」と言いのける田巻さんがいるそうで!
それに、どんな女性がタイプか聞いたら「質素な女性」(笑!)
素朴な、と言いたかった様子なんですが質素という言葉しか浮かばなかった
という田巻さんの純朴さが滲み出た瞬間です。

しかも、女性には興味がない!と言いながら「嫁は欲しい」と(笑)
本末転倒じゃ〜い!と言い放った瞬間、轟音の雷が!雷様も怒ってますよ、田巻さん。

ピュアな田巻さんを引っ張っててくれる明るく質素な(笑)女性を求む!
北乃きいさんに似ていたら尚ヨシ♪という欲張りな一面もありますwww
そして、日本人の主食は?の問いに「サバの味噌煮!」と力強くボケをかまし、
仲間からもいじられ役だったりする心優しいシャイボーイ。
抜群に性格の良い、仕事に誇りを持った青年です!モトキもイチ押し!
そんな田巻さんを世の女性の皆さん!宜しくお願いします!(何のコーナー?!)

そして、何と言っても「仲間同士のつながりの強さ」を感じた取材でした。
ほんと、ひどかったんですよ天候が。なのに、収録が始まってからも続々と
田巻さんのハウスに盟友の皆さんが集まってくるんです!これにはビックリしました。
もちろん田巻さんの人柄もあるんでしょうが、自分の仕事をなげうってでも
仲間の一大事に駆けつけるという温かい気持ちでいっぱいのハウス。
室内の温度が2,3度上がった気がした、そんなひと時でした。

今回のリスナープレゼントも生産者の名前をお伝えしたのは、
そんな仲間達の自慢の逸品を消費者の皆さんに胸を張ってお出しできるから!
という自信の表れ。JAにいがた南蒲、男前の産地と見ましたぞ!
いい人がいいものをつくるんだわ!

30年前のスカイラインが愛車という生粋の車好きの田巻さん。
助手席に彼女を乗せてドライブ♪という楽しさも是非味わってくださいっ
そしてうんま〜い苺を2人で頬張ってください!

さあ、来週はJA越後ながおかの管内にお邪魔します!
どんなうんめ人なんろっか?! 来週もお楽しみに〜!!

11/7 モトキのうんめ人探し【JA新津さつき編】

2012年11月7日(水) 11:30

今回お邪魔したのは、秋葉区新町にある佐々木雅夫さんのお宅。
佐々木さんのところでは、米、柿、ユリの花を作られていて、
この新町地区は昨年ご紹介した東京ドーム7個分という広大な「まきの柿団地」がある所。
まさにその柿団地を抜けたところにある立派なお宅の居間での収録でした。

佐々木さんと一言二言お話をしていると関西訛りがチラホラと…
それもそのはず!佐々木さんは大坂生まれの大坂育ち。
しかも農業とは無縁のお仕事を経てファーマーになられた方だったんです。

ず〜っと農業に憧れを持っていた大坂でのサラリーマン時代。
なんとか就業したいと友人達に京都や奈良など、大坂近郊で
農業をやっている知り合いはいないか?と聞いて廻っていたそんな時。

友人の結婚式に出席した際、その新婦が秋葉区の出身でした。
で、その新婦から「友達に実家が農家でいいコがいるよ〜!」と
薦められましたが新潟と大坂。遠距離すぎるなぁ。と尻込みはしたものの、
紹介され話をしていくうちに惚れてもーたー!しかも長年の夢でもある
”農業ができるかもしれない!”という気持ちも後押ししてご結婚!
「嫁と農業と3人で結婚しました〜!」という佐々木さん。

結婚当初は、大坂でサラリーマンを続けていたそうなんですが、
お子さんが授かったことから一念発起!今こそ就農だ!と
”婿入り”という形で佐々木家に入った、という
その「農業」に対する情熱たるやスゴイ方なんです。
今年で秋葉区在住7年目を迎え、今年は次男が誕生!家族も増えました。

大坂では、近所にも知り合いにも農家の方がいなかったわけですから
農業のことは全くのド素人。しかも、言葉も食文化も違います。
今まで慣れ親しんだ習慣や常識すら違うのですから、
我々には想像も出来ないような苦労をされたと思うんです。

なのに「まだまだですわ〜(笑)」と明るく言ってのける佐々木さん。

大好きな農業をやれている嬉しさはハンパない。
けれど、自分はまだ農業の本当の楽しさを知っていないと思う。
就農してお義父さんと協力して収穫する喜びはあるけれど
自分自身が考えてやる”自分の農業”まで達していないから、
まだ義父が敷いてくれたレールでしかやれていないと思う。
と我々に切々と話してくださる。

もっともっと美味しいお米を、美味しい柿を、美しいユリを。
消費者の皆さんに求められる最高のものを、と。
佐々木さんの向上心は留まるところを知らないのです。

だってね、既にこの地区の青年部の部長もやられてるし、
ユリなどの花部会の部会長もやられてるんですよっ!
若きファーマーの「長」にまでなられているなんて…
しかも地元生まれじゃない佐々木さんがまとめているという時点で
その人望が伺えますよね。

それにこの取材、相当緊張されていたんだと思います。
ずーっと落ち着かない様子でしたから。
でもね、そんな佐々木さんが繰り返し繰り返し言っていたのが
「この地域の人に、ほんとに助けられた」と。

何にも分からなかったから良かったんかね〜、と言う佐々木さんですが
佐々木さんが真剣に無心で取り組む姿や気さくな人柄には誰もがノックアウトですよ!
この数分で我々が感じたように、地域の年配の方も同じ若きファーマー達もね。
こんなに情熱持って農業に取り組んでいる人ってそういないよ!
それに、この秋葉区を背負ってたつ一人の農家としての想いも強い、強すぎる!

「いいものを作り続けてこの地元に恩返しがしたい!」

佐々木さんの言葉は、とても胸に沁みます。
番組を聞いてくださった方も、きっとそう感じると思う。
苦労をものともしない佐々木さんの心意気、しかと刻みました。

大坂育ちの佐々木さんのご飯の友は一体何なんだろう?
大坂と言えば粉文化。
麺類×ご飯、たこやき×ご飯、など炭水化物×炭水化物という感じ?!と
期待が高まりますよね〜!
てんこ盛りの白米と一緒にご用意してくださったご飯の友は?!

なんと「食べるラー油」だったのです。

一時期ハマってハマって仕方がなかったという食べるラー油。
辛いものって、タイ米などのパラパラ米が合うと今まで思っていたそう。
けれど、この食べるラー油に出会ってからは、
日本の白米にもこんなに合う辛味があったなんて!と目からウロコだったとか。

佐々木さんにとっても久々の白米かけるラー油のタッグということで、
「これこれ!」とガッツリとかきこんでいました(笑)
モトキにも「もっと食べなさい」ってグイグイ勧めてくれて。

自分がいいと感じたことを、こんなにも素直に勧めてくる佐々木さん。
子供のように純真で真っ直ぐな心、こんな場面でも感じました。

佐々木さん、すっげー人だ。すっげー いい人だっ!
人柄に惚れるってこういう事。そんな体験をしたモトキでした。

佐々木さん!趣味のR&Bバンドが組めるといいですね。
きっと いい音楽を奏でるんだろうと思います。楽しみですね♪

さあ、来週はJAにいがた南蒲の管内にお邪魔しますよ〜!
聞くところによると、若きホープの登場だとか!
どんな人なんだろ〜♪ 来週もどうぞお楽しみに!

10/31 モトキのうんめ人探し 【JA魚沼みなみ編】

2012年10月31日(水) 11:30

秋も深まって来ましたねぇ〜!一雨ごとに寒さが増してる感じ。

今回お邪魔した南魚沼市津久野新田にある「JA魚沼みなみ特産センター」は、
近くには五十沢温泉もある自然豊かなところ。
間もなく紅葉が始まりそうな美しく長良かな山を背に建っておりました。
そして、建物の壁には「日本一 南魚沼産コシヒカリ」の文字が。
”おぉ〜っ!ここが本拠地かぁ。。。”取材クルー、静かな興奮に包まれます。
しかも今回は「うんめ人」が3名も登場し3人にはある共通点があると。

想像と妄想をかき立てつつ特産センターの敷地内をうろうろしていると3名発見!
でも見た目的には「男性」「若きファーマー」という事以外、共通点が見つかりません。
で、手っ取り早く自己紹介してもらいました(笑)
以下、皆さんの簡単なプロフィールです。

・笠原さん(30歳) 米農家 婿入りがきっかけで農家に。就農5年目

・駒形さん(30歳) 米農家 婿入りがきっかけで農家に。就農5年目

・井口さん(31歳) 米農家 婿入りがきっかけで農家に。就農7年目

おいおいおいおいおいっ!マジでー?!ってな位の驚き。
3人の共通点は「婿入りして農家になった」でしたー!!!!!
いや〜、びっくり。こんなことってあるんだ・・・

それぞれ地元は南魚沼。笠原さんと駒形さんは同級生で幼なじみ。
そして、駒形さんと井口さんは婿入り先の田んぼがお隣同士で、
笠原さんと井口さんは今回の取材がきっかけで知り合った、という。
新たに「婿3人衆」としての絆が生まれた日でもありました。

で、笠原さんと井口さんの実家は兼業農家なので、
何となく農業のことは知っていたけれど、反して駒形さんは
全く農業とは無縁の家庭で育ったそうなんです。

結婚したい!と思った女性の実家が専業農家だったら
独身男性の皆さんはどう思う?「婿入り」「農業」非常に悩むところでは?

実の父親が師匠で仕事を覚えていくことも大変だと、
この取材を通して良く聞いた言葉でしたから、義父ともなればその気苦労たるや!
それに、自分がやりたかった仕事ではなくやらなければならない状況だから
農業を始めた3人です。これはスゴイことだっ!

・・・しかしながらこの3名。
口を揃えて”農業で良かった!”と言います。
人間は食べなきゃ生きていけない。その源を生み出すこの仕事は最高だと。

婿としての気苦労はそりゃもちろんあるけれど、それより!
「日本のトップブランドを作っている、作り続ける」という気持ちの方が強い。
日本一と謳われている”南魚沼産コシヒカリ”は今も昔もこれからも日本一!
愛する家族と一緒に最高の米を生産すること。
それが彼らの仕事に対するプライドと自信なのです。

・・・めっちゃイイ男達らねっかっ!!!

”何でも話せる仲間がいたから辛くても楽しんでやってこれた”と言う
他の単組の取材でも心に響くこの言葉が、今回はまた違った感慨。
青年部に入っていなかったら出会わなかったかもしれない3名だからこそ、
同じ境遇の仲間のありがたさがより伝わってくる感じがしました。

でねぇ。放送でも分かっていただけたと思うけど、
とにかく明るい!笑い声がそこかしこで聞こえてくる。
苦労話をしながらもいつのまにか笑顔が溢れてしまいには大爆笑!
また全員が全員、イケメンなんだわっ!!!

青年部の副委員長もしている笠原さんは、
あくまでもクールを装っていましたが、農業に対する熱い気持ちはハンパなかった!
合間合間で挟み込むギャグセンスはピカイチでしたね〜。

金髪の駒形さんは皆から「見た目通り(笑)」と言われ続けた今時の若者!
農業とROCKと漫画をこよなく愛するムードーメーカー。
自他共に認めるイケメン代表でございました。

この強烈な2人(笑)に寄り添う井口さんは、大柄で安心感バッチリな印象。
釣りが大好きで釣った魚を自分で捌くという本格派!
奥さんと出掛けたいところも「海」・・・デートになるんでしょうか?(笑)

そんな3人を温かく見守っていたのが青年部の山田委員長。
去年ユリ農家として番組にも登場してくださった方です。
板野友美似の彼女はまだ出来ない、とぼやいていましたが
3人の個性豊かな婿トリオのやりとりに溜まらず爆笑していたのが委員長。
この仲間達と一緒にいる時間が楽しくって仕方ない、って感じで
この魚沼みなみ青年部の明るさの源はこの方なんだな!と確信しましたね。
皆で笠原さんのお宅へお邪魔し、ご飯のお友を待つ間もわいわいがやがや。
ホントに仲のいい仲間達でした。

ご飯のお友には笠原家で育てているニワトリの産みたて卵を、炊きたて新米の
南魚沼産コシヒカリにぶっかけての「TKG」!そう、卵かけご飯です。

あぁ・・・もう最高すぎる。
ご用意してくれたご飯を皆さんに分け与えることもなくあっという間に完食。
日本一の米を頬張りながら「未来永劫 日本一じゃっ!」強く思ったモトキなのでした。

やっぱり農業ってスゴイ。人間が生きていく為の命の源が食物であり農作物です。
それを作り出していく若きファーマーがいる限り、連鎖は途絶えない!
婿3人衆!これからも力を併せて頑張っていってくださいね!
楽しい時間をありがとうございました!ニワトリ君達もうんめ卵をありがとうっ!

さあ、来週はJA新津さつきの管内に参ります。
また変わった経歴を持った方だという噂がちらほら。
どんな人に出会えるのか、楽しみです!